いろんな人の悩みを聞いて導く「心理カウンセラー」という仕事。その信頼性を高めてくれるのが心理カウンセラー資格です。
しかし、心理カウンセラー系の資格はたくさんあるのでどれを取ればいいのか迷います。それぞれの合格率や難易度も確認は難しい…そこでこのページではカウンセラー系の資格一覧表を作りました。参考にしてみてください。
目次
カウンセラー系資格一覧(2019年現在)
資格名 | 認定機関 | 合格率 | 位置づけ | 難易度 |
---|---|---|---|---|
メンタルケアカウンセラー | メンタルケア学術学会 生涯学習開発財団 ヘルスケア産業推進財団 |
50%未満 やさしい |
メンタルケアの入門資格 ⇒「ヒューマンアカデミーたのまな」で講座をチェック |
★☆☆ |
メンタル心理カウンセラー | メンタルケア学術学会 | 非公開 通信で受験可能なため、難易度は低め |
カウンセリングの入門資格。心理の勉強の初めに | ★☆☆ |
臨床心理士 | 日本臨床心理士資格認定協会 | 60%~ | 心理専門職、公的機関の応募要件になることが多い。カウンセラー資格のリーダー格で圧倒的知名度を誇る | ★★★ |
産業カウンセラー | 日本産業カウンセラー協会 | 学科 60~70% 実技 60~70% |
企業組織のメンタルケア。知名度が高くストレスチェック導入で需要もアップ | ★★☆ |
公認心理師 | 国家資格 | 70% ※新しい資格なので今後低下見込み |
心理専門職、2018年より新設。唯一のカウンセリング専門国家資格 | ★★★ |
精神保健福祉士 | 国家資格 | 60% 受験資格は易しくはない |
精神科ソーシャルワーカー(PSW)に就ける。精神科などでの勤務が多い | ★★☆ |
社会福祉士 | 国家資格 | 30%未満 難易度最高クラス |
ソーシャルワーカーで精神保健福祉士よりも幅広く活躍 | ★★★ |
認定心理士 | 日本心理学会 | 試験なし 4年生大学の修了など、取得要件は易しくない |
心理学の基礎知識・技術を修得していることを認定する資格 | ★★☆ |
キャリアコンサルタント | 日本キャリア開発協会 国家資格 |
30~50% 受験資格は比較的簡単 |
人材会社などで重宝される資格。就職支援専門職 | ★★★ |
NLPプラクティショナー | 日本NLP協会 など | なし 講座受講 |
成功者に通じる対人・対自の特徴を抽出し、普通の人にも取り入れる手法がNLP。NLPの基礎活用できることを認定。認知度は高いため活動の場は幅広い | ★☆☆ |
プロフェッショナル心理カウンセラー | 全国心理業連合会 | 非公開 民間資格の統一資格で取得難易度は高め |
プロの心理カウンセラーの資格。資格は3段階に分かれる | ★★☆ |
ひきこもり支援相談士 | ひきこもり支援相談士認定協議会 | 試験なし 課題提出で約3/4合格 |
ひきこもりの当人と家族をフォローする専門家 ⇒「ヒューマンアカデミーたのまな」で講座をチェック |
★☆☆ |
アニマル・ペットロス療法士 | 医療福祉情報実務能力協会 生涯学習開発財団 |
非公開 在宅受験、受験資格はあるが緩め |
ペットを失った人の心をケアする専門家 ⇒「ヒューマンアカデミーたのまな」で講座をチェック |
★☆☆ |
メンタルケア心理士 | 医療福祉情報実務能力協会 生涯学習開発財団 |
50%前後 難易度は低め |
カウンセリングという相談援助知識を認定する資格。実務経験がない方の入り口としてもおすすめ ⇒「ヒューマンアカデミーたのまな」で講座をチェック |
★☆☆ |
メンタルケア心理専門士 | 医療福祉情報実務能力協会 生涯学習開発財団 |
15%程度 | メンタルケア心理士の上級資格。カウンセリング業務従事に必要なスキルを認定。この資格のみで就職は難しい | ★★☆ |
ケアストレスカウンセラー | 職業技能振興会 | 非公開 難易度は低め |
メンタル疾患予防の啓発など、こころのケアができる人材の育成を目的とした資格。上級資格に分岐していく ⇒「ヒューマンアカデミーたのまな」で講座をチェック |
★☆☆ |
メンタルヘルスコンディショナー | ハッピーライフカウンセリング(HLC)協会 | 非公開 講座受講のち修了試験。難易度は低め |
心理学の基礎と自他へのアドバイスの基本を学んだことを認定する。 | ★☆☆ |
メンタルヘルス・マネジメント | 大阪商工会議所 | 50~70% 近年合格率は上昇傾向(ただし1種は10%程度で難関) |
会社で働く人たちのメンタルヘルスケアに関する知識・対処法を習得する検定。 1~3種まで存在する。3種以外の難易度は低め |
★☆☆ |
認定臨床心理カウンセラー | 日本臨床心理カウンセリング協会 | 非公開 実践審査がメイン |
カウンセリング実践を重視した資格。5年ごとに資格更新が必要で更新料は高い | ★☆☆ |
EAPメンタルヘルスカウンセラー | EPAメンタルヘルスカウンセリング協会 | 非公開 年齢制限あり、指定カリキュラム修了者のみ |
主に企業内で従業員のメンタルヘルスを司る資格。資格登録には試験合格のみが要件ではないので注意が必要 | ★☆☆ |
学校心理士 | 学校心理士認定運営機構 | 非公開 | 教育機関で働く人がスキルアップのために目指すことが多い資格。 試験難易度は低めと思われるが、実務経験が必須で、心理学関連大学院・大学の修了が必要なので取得要件が厳しめ。 |
★★☆ |
応用心理士 | 日本応用心理学会 | 試験なし | マイナーで、日本応用心理学会会員のための資格。資格保有者は全国で250人ほど。 学会会員歴2年以上、会員になる要件もある |
★☆☆ 時間がかかる |
教育カウンセラー | 日本教育カウンセラー協会 | 非公開 講座受講、実務経験などが必要 |
子供たちの心に適切にアプローチするエキスパート。教育関係者がスキルアップに取得することが多い。初級から上級まである。 | ★☆☆ |
精神対話士 | メンタルケア協会 | 10~20% 難易度は高め |
メンタルケア協会と業務委託契約を結ぶまでがセットの資格。有資格者の派遣も行う。報酬のみでの生活は難しいレベル | ★★☆ |
心理コンサルタント | 日本心理学アカデミー | 試験なし 講座受講後に資格認定あり |
初級から上級まである。話を聞くだけでなく具体的なアドバイスをする | ★☆☆ |
心理カウンセラー | 日本心理学アカデミー | 試験なし 講座受講後に資格認定あり |
初級から上級まである。上級まで取得すると心理カウンセラーとして独立できるとされている。 | ★☆☆ |
メンタルトレーナー | 日本心理学アカデミー | 試験なし 講座受講のみ |
3級から1級まであり、1級はインストラクターを目指す方におすすめとのこと。人事や仕事面での自他のメンタルヘルスを学ぶ資格 | ★☆☆ |
臨床発達心理士 | 臨床発達心理士認定機構 | 非公開 資格取得要件はそこそこ厳しめ |
子供から大人までの「発達」に寄り添うスペシャリスト | ★★☆ |
心理カウンセラーに資格は必要なのか?
カウンセラーになるために資格が必須かどうか…答えはNOです。心理カウンセラーは独占業務ではないので、基本的には資格がなくともカウンセラーとして活動が可能。
ただし、病院や学校など公的な機関では多くの場合、臨床心理士などの信頼性の高い心理資格が応募要件になっています。また、カウンセリング事務所でも要件として心理系資格を設定している場合もあります。
したがって、資格があれば働く場所の選択肢が広がることは確かです。でも、資格はしょせん資格。カウンセリング業務は経験が優先されるので、経験を積みながら資格勉強を通じて知識を深めるのがおすすめです。
心理カウンセラー資格の選び方
心理カウンセラー系の資格の選び方にはいくつか基準がありますが、まずは自分の経歴から取得可能なものを選びましょう。経歴ごとのおすすめ資格をご紹介していきます。
未経験でまだ学生の方
まだ学生の方は、2つの選択肢を考えるべきです。本気でカウンセラー系の職業に就くなら、公認心理師や臨床心理士を目指すのが最短ルートになります。
心理カウンセラーに興味あるけどまだ将来として悩んでいるなら、メンタル心理カウンセラーやメンタルケアカウンセラーなどで心理学の基礎を学ぶところからスタートし、実際に相談業務を経験してみるのがおすすめです。
大学や大学院から心理系を選ぶことでカウンセラーとしての選択肢は広がりますが、逆にほかの選択肢を狭める可能性はあります。カウンセラーになりたい理由などを考えて、しっかり自分と向き合いましょう。
未経験で社会人の方
実はカウンセラーに向いているのは社会人の方です。様々な経験をバックに、相談者に寄り添い説得力のあるカウンセリングが可能だからです。仕事の経験を経て、相談業務を仕事にしたいと考える方も多い様子。
まずは心理学の基礎から学べるメンタル心理カウンセラーやメンタルケアカウンセラーがおすすめです。資格は手間がかからないものを取って、カウンセリングの実績を積んで方向性を見極めていくほうが確実です。
すでに方向性が決まっているなら、直接関係のある資格を取得するのもよいでしょう。副業としてスタートするのが現実的なので、あまり難易度が高い資格に挑戦するのはおすすめしません。
すでに心理カウンセラーとして働いている方
すでに心理カウンセラーとして働いている方は、資格取得の目的を明確にしてから資格勉強に臨むことが大切です。
今よりも幅広く相談を受けるため信頼を得たい、公的な機関で働きたいという場合は認知度が高い臨床心理士などに挑戦するのがおすすめ。
もっと専門性を高めてテーマ特化型のカウンセラーを目指す、独立したいという場合は産業カウンセラーや教育カウンセラーなどの専門カウンセラー資格を選ぶほうがアピールがしやすくなります。
自分がこれからどこでどう働きたいのかを考えてから資格取得に向かうべきです。
カウンセラー資格講座をチェック!
自分が取るべき資格が決まったら、さっそくカウンセラー資格講座をチェックしていきましょう。資料請求は無料なのでいくつかの資格学校を確認してみるとよいでしょう。
ヒューマンアカデミーたのまな(通信講座)
ヒューマンアカデミーはカウンセラー関連資格の講座を30用意しており、最も充実しています。資料は無料で2講座分請求できます。実践系の講座も充実しているので、資格取得後にも役立ちます。
下記のリンクや画像をクリックして、カテゴリから探す欄の「心理・カウンセラー」という項目をチェックしてみましょう。
取り扱っている資格
・メンタルケアカウンセラー
・メンタルケア心理士
・ケアストレスカウンセラー
・ひきこもり支援相談士
・アニマル・ペットロス療法士
心理カウンセラーになるために
心理カウンセラーとして活躍するためには、必要なものが3つあります。
1つは、知識
1つは、信頼
1つは、場所
ここまで紹介してきた資格取得は「知識」と「信頼」を得るために有効な手段の一つになります。
ただ、資格だけではカウンセラーとして活躍するのに十分な信頼と場所を得ることはできません。資格取得を目指しながら知識を使う経験を積むことが大切になります!
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