「子育てに失敗した」と思う親は少なくないようです。あなたもその一人でしょうか?もし、子育てに成功と失敗があると考えているなら、その時点で親失格といっても過言ではありません。
子育ての本質を考え直して、良い子供にすることを目指すのではなく子供がよい人生を送れるようにという視点から…子供との接し方を改めて考えるきっかけにしましょう。
子育てに悩んでいてカウンセラーに相談したいという方は、さっそく1通無料のメールカウンセリング『セラメール』をご利用いただいても大丈夫です。
子育て失敗の具体的な例
子育てが失敗したと感じるケースは「やりすぎ」がほとんどのようですね。甘やかしすぎ・しつけが厳しすぎ・放置しすぎ、そういった後悔が親に見られます。
しつけが行き過ぎ
そういう後悔をしている親も多くいます。子供のことを思うばかりに強く当たってしまう、子供を大事に思っているからこその悩みですね。
でも心配しないで、少し子供への干渉を減らすだけでいい。しつけが行き過ぎたからと言って今度は甘やかしすぎないように気を付けてくださいね。
素行不良
子供の素行不良に頭を悩ませる親も多いでしょう。子供の生き方は付き合う人間に大きく左右されます。親が子供の人生をコントロールできるのは、ほんの数パーセントです。
まずはあまり自分を責めないこと。そして子供も責めないこと。自分が子供だった頃を思い出してみてください。自分にも反抗的な時期がありませんでしたか?その時、親にどう接してほしかったでしょうか?
ニート・ひきこもり
大人になっても、子供がニート・ひきこもりのまま家にいる…最近はひきこもりによる事件がニュースになることも増えました。いずれ人様に迷惑をかけるのではないか?という怖さも感じているかもしれませんね。
期間が短ければやり直すことは可能ですが、期間が長くなってしまった場合家族ではもう手に負えないことがあります。
家庭内暴力
子供の家庭内暴力に悩まされているという場合、これはもう当人達ではどうしようもありません。専門の人や機関の助けを得ながら、まずは子供から離れることを考えたほうが良いでしょう。
落ちこぼれ
例として子供が有名大学の受験に失敗して、子育てに失敗したと感じる親もいるようです。これは子供の成功の定義を親が決めてしまっていることにそもそもの問題があります。いろんな事情はあるでしょうが、子供には子供の幸せの形が存在します。自分が考える幸せの形を押し付けないように気を付けてください。
子育てに失敗なんて言わないで
「子育てに失敗した」なんて言葉を使う親は、もうすでに親失格です。
子育てに失敗なんて、子供を失敗作と断定するような言い方。そんな言葉に子育てのまずさがにじみ出ています。
子供の人生は親が作るのではなく、本人が選びとっていくものです。言い方が悪いですが親がいなくとも子供は勝手に育ちます。子供は親の作品ではありません。ちゃんとした人間に育てようなんて、思い違いも甚だしい。
親にできることは、養うことと子供が間違った方向や危ない方向にいかないようにサポートしてあげること。そして、一番そばで子供の成長を認めてあげる存在であること。
「子育てに失敗した」は禁句です。
親失格と言い直しておきましょう。
何とかしてあげたいという人へ
あなたは「子育てに失敗した」とは言わないで!!
まずこのことを大声で言わせてもらった上で、それでも子供をどうにかしなきゃいけないという状況は残ります。これから親としてどんなことができるかを考えていきましょう。
1.まずは相談しよう
子供がすでに成人していたり自分の手に負えない状況にあるのであれば、大切なのは自分でどうにかしようと思わないことです。今まで家族でどうにかしようとして、ダメだった。なら、まずは他の人に助力を仰ぐのが先決です。
また、自分に余裕がない状況だと余計なことを言って子供をさらに追い込んでしまう可能性もあります。親自身の心のケアも問題解決には重要です。
専門機関や公的機関を頼るのはもちろん、もっと気軽に相談したいのであれば当サイトの無料メール相談『セラメール』をご活用ください。登録カウンセラーが善意で1通目無料で相談に乗ってくれます。
この記事を書いているのは執筆担当者のヤグナですが、もちろんカウンセラーさんによって答えてくれることは違ってきます。ほかの意見を聞いてみたいという方にもおすすめです。
自分が変わらずに子供だけ変えよう、自分の都合よく動かしてやろうなんて傲慢な話。まず変わるべきは親のほうです。考え方・接し方を根本から見直してみるいい機会にしてください。
2.子供とコミュニケーションを取る
方針が決まったら、子供とコミュニケーションを取ることからスタートします。すでにコミュニケーションが普通にとれる場合は次の段階に進んでください。
問題の核心には無暗に触れないことが大切です。家族だからこそ直球で行きたくなりますが、子供にとっては親だからこそ話しにくいこともたくさんあります。
趣味についてなど当たり障りのない会話から初めて、気軽に話せる環境を整えることが先決です。自分の好きなことについては教えたがるのが人間の常ですしね。
今まで、親子でボタンの掛け違いがあったかもしれません。ボタンを掛け違えた時には一度すべて外さなければ、正しくボタンを留めることはできない。人間関係も同じ、焦らずゆっくりと当たり前の部分からやり直しましょう。
3.少しずつ良い方向へ
正常なコミュニケーションさえ取れていれば、基本的には大丈夫です。あとは本人の気持ちが自然と前に向くのを待ちましょう。一向に良くなる兆しが見えないのであれば、専門機関やカウンセラーに相談しながら対応していくことも必要ですが。
子供の問題については親側が短気を起こさないことが何より重要になってきます。気長に構えておきましょう。
ただし、ひきこもりは期間が長くなるほど復帰が難しくなるので、金銭的援助を行う場合あらかじめ期間を決めておきましょう。必要以上の援助を与えない、甘やかしすぎないのも親の大事な役目です。
子供は親がいなくとも勝手に育ちます。最終的には手をかけすぎない努力こそが親に求められる最大の資質になってきます。
最後に…子育ての在り方とは
自然界を見てみましょう。赤ちゃんの時は面倒を見ていた親も、成長して独り立ちする時期が来たら手を貸さなくなります。それを冷たいと思うでしょうか?
子育てとは、生き方を教えて独り立ちをサポートすることです。そのあとはどんな人生を選ぼうが子供の好きにすればいいし、別に親が責任を感じる必要もない。
それでも何とかしてあげたいと思うなら、親が変わるか親を取り換えるか…どちらかになります。私は「親が変わる」方をおすすめします。そしてそのためにも自分たちだけでなんとかしようとしないことが大切です。
良い子を作るのではなく、子供が良い人生を送れるように…子供側の視点で取り組んでいきましょう。
【執筆者】
ヤグナ マイペースカウンセラー |
おだやかでマイペースに話を聞いています。どうしようもないことを受け入れ、今の自分にできることを一緒に探すマイペースカウンセリングを行っています。セラナビ運営にも携わっています。 |
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